木彫りのクマさん

by 葉秤

うちの玄関の下駄箱の上に木彫りのクマさんがいました。シャケをくわえていました。同じものを(よく見ると違ったけど)友達の家で見たときには、偶然を喜びあったものです。

実は、北海道に旅行した家族や知人がいる家には少なからずあるものだ、と知ったときに、世の中の仕組みを少し理解したような気がしました。北海道のおうちにもあれはやっぱりあるものなのでしょうか?

お土産には大きくわけると2種類あると思います。

旅先で買うお土産と、地元で買って持っていくお土産。

秋田に旅行で行ったときはキリタンポやなまはげを買った私ですが、住んでからは漬け物や比内鶏を(いや1羽丸ごとじゃなくてお肉を)お土産にしました。

定番お土産は「あっこれをいただくのはもう10回目」なんていう事態を招く危険をはらんでいますが、いかにもその土地らしくてやっぱり嬉しいもの。逆に地元の人じゃなきゃ買えないものも、 珍しくて嬉しい。(結局何だって嬉しいんだね)

話は突然とびますが、

酒田市(象潟のそばだからよく行ったのです)といえば獅子頭なのです。

雌雄一対、黒が雄で赤が雌。耳が立っているのが雄で寝ているのが雌。大火の後の酒田復興のシンボルです。お土産用にも大小いろいろ取り揃えて売っています。酒田では獅子頭は火災よけのお守りでもあるのです。

本間家(本間さまにはおよびもないが、せめてなりたや殿様に、と歌われたほどの豪商)だったかな、違ったかな、ともかくある家がある夜、火事になったのですが、床の間に飾ってあった獅子頭が火を消してくれたおかげで(よいしょっと飛び上がっちゃあパクパクと口で消したらしい)大事にいたらなかった、というお話が元だとか。

(ちょっと記憶があやふやです。酒田に詳しい方、ちゃんとしたお話聞かせてくださると嬉しいな)

お土産品にまつわる民話や伝説、お土産屋さんで売っている定番土産と、住んでいる方ならではのおすすめお土産、他にもお土産にまつわるエピソードなどがあったら、聞かせてくださいな。

2002年2月1日