日本全国バイク紀行~れとが覗いた日本列島

2003.06.25/曇り時々雨

天気を気にしつつ起床。
うう、山頂に厚い雲が…。
でも麓には晴れ間もあって、少し期待できそうなので出発。

ちなみに、以前書いたように僕は「海より山」の人なんですが、本格的な山登りはほとんど経験がありません。
2年前に北海道の利尻山(利尻富士)に登ったのが初めてで、今回が2回目です。

5時に登山をスタート。
30分に1回休憩をするペースで順調に進む。
4合目くらいまではキレイな麓の景色を楽しみながら行けたんですが、その後少しずつ雲が霧に変わって来ました。
それでも天気が好転することを願いつつガツガツ登る。

7合目で後ろから来た年配の方に追いつかれました。
なんと6時に出発したとのこと。
話を聞くと、50代の方のもよう。すごいハイペース。
一人で行くのは寂しいので、一緒にお供させていただくことに。
て一緒に登ってみると、ペース自体はあまり変わらないんですが、休憩がほとんどないまま、一気に9合目へ。
これがハイペースの秘訣なんですね。
思ったより疲れもないし、これからは休憩の数を減らしてみます。

さて9合目。
天気は相変わらず悪く、さらに強い風が吹いてきました。
ただ、その分雲がどんどん流れて行くので、好転する可能性も。

9合目から先は少しハード。
ガレ場や雪渓や雪解け水を越えて、火口の外輪に到着。
強い風のため、お鉢回り(外輪をぐるり一周)は断念して、山頂へ。
山の稜線を強風の中歩くのはとても恐いです。
以前年配の方が吹き飛ばされたことがあるとのこと。僕は重いんで大丈夫ですが。
このあたりは高山植物が咲き乱れ、霧のなかでも見所はたくさんありました。
花の名前は、教えてもらったんですが、忘れてしまいました。ごめんなさい。

そして無事10時前に登頂。
一面ガスで灰色。
「ガス」というのは、雲や霧のことを指すようです。途中一緒になった方が使っていたので登山の専門用語なのでしょうか。
山頂は建物(多分測候所かなんか)の跡が残っていて、ちょっと台無し。
これはこれで羊蹄山の歴史の1ページ、だとは思うんですが…。うーん。
あまりにも寒いので、写真だけ撮ってすぐ下山しました。

途中、9合目あたりにある避難小屋へ。
ちゃんと中では管理人さんがいて、ストーブを焚いていました。偉いです。
本当は有料らしいのですが、サイフは置いてきたので無料でちょっとだけ休ませてもらいました。

避難小屋を出ると、少しあたりが明るい。
しばらく待つと、なんと晴れ間が。
そして雲の切れ間に海が。
「太平洋だー!」と喜んでたら、同行の方から日本海との訂正をいただきました。
いやあ、とてもキレイでした。

10分後雲が景色をふさいで閉幕。
後で登った方から聞くと、これが今日最後の晴れ間だったようです。
ラッキーでした、ハイ。

そして帰りはなぜか政治の話をしながら下山しました。
二人の意見がほぼ同意見だったんでよかったんですが、もし正反対だったらどうなったんでしょう。

14時頃に無事下山。
一人ではこんなに早く着けなかったでしょう。同行の方に感謝。

その後、ニセコにある薬師温泉へ。
ここはいろんな病気に効果があるらしく、湯治客の方が多いです。
まず湯船。
深い。
120、いや130cmはあるでしょうか。
そして湯底。
気持ちいい。
大きめの石がゴロゴロしていて、最初はさまれそうで恐いんですが、慣れると楽しいです。底からガスが出るのもいい感じ。
透明の湯と濁り湯とあって、なかなか変化に富んだいい湯でした。

今回の登山もとても楽しかったです。
今度は晴れた羊蹄山に登りたいですねえ。