2002年のニコリを振り返る
2002年に発売されたニコリ
98号 3月10日発売
99号 6月10日発売
100号 9月10日発売
101号 12月10日発売
2002年のニコリを振り返る
9月に節目の100号を迎えたニコリ本誌。この年は長いあいだ続いてきた連載読み物が終わったり、代わって新しい読み物やパズルコーナーが始まったりと、時代の移り変わりを感じる年でした。
98号は、前年から盛り上がっていた「オモロパズルのできるまで」で、またもサプライズ。それまで点対称の図形に切り分けるだけのパズルだった天体ショーが、解いて黒丸の図形をぬると絵が出るパズルに大変身。99号から定番パズルに昇格することになりました。
読み物ページでは、88号から細々と続いていた「ゲーム実況中継」が「色冠」編をもって終了。一方、ある言葉について編集部員が雑談を繰り広げるコーナー「ヒントの泉」がスタートしました。
99号では、とじこみで「ナンバーリンク・ザ・スーパージャイアント」が登場。3ケタの数も登場する超難問で、好評でした。
カラーページでは、4つの色を使うカラーのタイルペイント、数字の代わりにドロップを並べるひとりにしてくれ、色の計算を使うサムセレクションと、定番パズルのアレンジが多数登場。ただ、こちらの評判はもう一つだったような…。
クロスワードの世界を探求してきた「クドコン」はこの号で最終回。読み物ページでは、次の100号に向けて、いくつかのコーナーで読者からの意見を募集したりしました。
そして迎えた100号。本文は16ページ増、さらにとじこみも1枚増の特大号。でも、定価は据え置きの税込み882円。大サービスでしたね。
とじこみの増えた分は、紙の表裏両面を使う浮き出しメイロ。解けたメイロを上手に折ると、4つの絵が出るという仕掛けものでした。
「Color Maze Composition」も表裏2ページを使い、メビウスの輪を作って解く、というもの。迷路作家の華麗な競演が見られた号でした。
100号記念企画も盛りだくさん。1回だけ復活の読み物「ニコリ平面放送局」、関東の県庁所在地に行って指定された100個のものがどれだけ見つかるかを競う「100分で100個探せ選手権」、編集部員がコンテストに参加する「私たちもまたまたハガキを出したのだった」、読者が選ぶ名作パズル「私も脱帽、あのパズル スペシャル版」、読者が100字で好きなものをアピールする「100字で売り込もう」、夢枕獏さんほか3名から届いた祝辞を紹介する「私も見守ってきたニコリ」、さらに100人に当たるプレゼントパズルもありました。
ハミダシでも特別企画「ニコリ読者100人に聞きました」を掲載。ちなみに「いちばん好きなパズル作家は?」の1位は、にゃんこばずうかでした。
パズルショップ「トリト」を訪れてパズルグッズを紹介する連載読み物「パズルなグッズはいかがでしょう」がスタート。初回は特別に2ページの拡大版でした。
一方、長く続いてきた連載「大場惑のこれもパズルだ」がこの号で最終回となりました。
パズルページでも動きがありました。正解した人全員の名前(ペンネーム)を載せる「着順発表問題」は、長らくふくめん算で続いてきましたが、この号からいろんなパズルで行うことになります。100号の問題は、数字がすべて4の橋をかけろでした。
また、絵が出るパズルを集めた「ペイントパズルランド」が始まったのもこの号です。
101号では、本誌が不定期刊のころから続いていた名物コーナー「しょーもないなぞなぞ」が、最終回を迎えました。
一方、(起)のコラムが、99号までのハミダシから、毎号1ページに変わって再スタート。タイトルは現在も続いている「起の朗人と趣味」です。
コンテストページでは、9個の言葉のうち、こじつけで8個を4組に分類する「なかまでまとめようコンテスト」略して「なまコン」が始まりました。
1種類のパズルを特集する「Special」のテーマは漢字パズル。ヒントから思い浮かぶ熟語に使われる漢字をぬると絵(字)が現れる「漢字あぶりだしパズル」が初めて載りました。