1997年のニコリを振り返る

1997年に発売されたニコリ

65号 2月10日発行
66号 4月10日発行
67号 6月10日発行
68号 8月10日発行
69号 10月10日発行
70号 12月10日発行

1997年のニコリを振り返る

この年もきっちり年6回発行。パズルのラインナップも毎号ほとんど変動がなく、「オモロパズルのできるまで」の下欄に載るパズルも、フィルオミノとバッグで毎号固定。すっかり安定した感のあるニコリ本誌ですが、この年の最後に、重大発表があったのです。

65号。(起)著の「本屋さんに行くと言ってウルグアイの競馬場に行った」が波書房から発行されることになり、「起のそのとたんだ」で、発行までにあったいろんな出来事を紹介。

次々号で結果が載る単発コンテストのコーナーは。昨年は過去のコンテストの復活が多かったのですが、この号では新登場の「いどコン(いったいどうなったんだあコンテスト)」を開催。物語の最初と最後だけをあかして、そのあいだに何が起こったのか想像するコンテストでした。

66号発行直前に、消費税が5%にアップしました。しかし、ニコリ本誌は本体価格を下げ、税込み780円のまま発売。そしてニコリはまたまた引っ越しを行い、発行所は渋谷区笹塚から台東区三筋に変わりました。

単発コンテストは、またまた新企画の「8×8文文(はっぱぶんぶん)コンテスト」。これは8×8の64文字で文章をつくり、その中に指定された言葉がシークワーズの要領で読めるようにすべて入れよ、というもの。文章力と言葉組みのテクニックが問われるコンテストでした。

67号では、引っ越し直後ということもあってか、特集は「タイトークに寄せる熱い想い」。台東区にちなんだパズルを載せたのでした。

65号で募集した「いどコン」の第1回発表が行われ、賞は上位から「金賞」「銀賞」「どうしよう」でした。

68号では、「8×8文文コンテスト」の第1回発表。こちらは「いどコン」とは異なり、優秀作品をすべて、優劣をつけずに掲載しました。

69号の特集は、久しぶりの動詞「あげる」。「持ちあげる」と題して、ヨイショをお題に推理パズルをを作ったりしました。

単発コンテストのほうは、「いどコン」が第2回の発表で一休みし、代わりに「チマタグラム」を募集しました。これは、ある言葉に1文字加えて並べ替え(アナグラム)し、元の言葉とのギャップを楽しむもので、コンテストとして行われたあとにも、ハミダシに掲載されたりして何回か遊びました。

そして70号。「起のそのとたんだ」と(金)の後記で、72号(1998年4月発行)から本誌が月刊化されることが発表されます。判型もページ数も変わることが告げられ、激動の1998年へと突入していくのでした。