1994年のニコリを振り返る
1994年に発売されたニコリ
47号 2月10日発行
48号 4月10日発行
49号 6月10日発行
50号 8月10日発行
51号 10月10日発行
52号 12月10日発行
1994年のニコリを振り返る
この年も順調に発行を重ねたニコリ本誌。8月には、節目の50号を無事迎えることができました。また、投稿作家としても活躍していた溝口透(溝)が入社し、編集後記を書くスタッフが1人増えました。
47号では、言葉のパズルが豊作でした。行ごとにバラバラにした文章を復元するパズル「アタリメセンテンス」、前の熟語にある漢字と同じ偏の漢字を選んで熟語を作る「漢字半分リレー」、濁点と半濁点を手がかりに3文字言葉を組んでいく「3文字バラバラスケルトン」の3題が、それぞれ1ページで掲載されました。このうち、超難解の「3文字バラバラスケルトン」は好評で、その後も何度か載るようになります。
「オモロパズルのできるまで」ではフィルオミノが初登場。現在では定番パズルとしておなじみですが、この年は何回か掲載されたものの、将来性はあるのかどうかわからないなあ、という評価でした。
48号も、言葉のパズルに新星が誕生しました。それは「漢字抜け熟語」。「オモロパズル」のコーナーではなく、漢字パズルの変種としてデビューしましたが、好評で何度も掲載され、今ではニコリの漢字パズルを代表する存在になっています。
数字のパズルでは、ぬりかべがついに1ページ大のジャイアントで登場。以降数年は、カックロ、スリザーリンク、ぬりかべのジャイアントが毎号掲載されました。
46号で始まった言葉遊びのコーナーは、この号でようやくタイトルが決定。その名も「お言葉に甘えて」。この号では、1文字ずつ増えていく「増殖尻取り」で遊んでいました。
また、この号の「何でもアンケート」では「つくってほしいニコリグッズ」の結果を、スタッフの座談会形式で発表。いくつかは新賞品として実現されることになります。
49号は、この春入社した(溝)が後記に初登場。この年は営業スタッフとして後記を書いています。
そして節目の50号は、記念号ということで特別定価820円(税込み)。特集「カラーに見とれて」ではカラーページを特別に8ページ設け、カラーの絵ヒントクロスやメイロなどをドーンとお送りしたのでした。それまでニコリはカラーのページがほとんどなかったので、新鮮でした。
50号記念企画はほかにもあります。まず「クロスワード以前の日本のパズル」と題して、大正時代のパズルを紹介。ちなみにクロスワードが日本で初めて登場したのは、大正14年のことだそうです。
「コンテストメモリアルズ」では、これまでのコンテストの優勝者を一挙紹介。さらに、ポチポチコンテストの過去の名作も掲載しました。
「私たちもまたハガキを出したのだった」は、記念号おなじみの企画。スタッフがまたコンテストに挑戦しましたが、結果は低調だったような…。
この号では、48号で予告したように、懸賞パズルの賞品がリニューアルされました。ニコリ下敷きやニコリバンダナ、100名に当たるニコリバッジなど、新しいニコリグッズがいくつか登場しました。
パズルでは、浮き出しメイロが2ページの仕掛け物。そして好評の「日曜日」シリーズの新作「日曜日に公園をつくる」が登場。まちがい探しは、号数と同じ50ではなく、倍の100個。ニコリ史上もっとも数の多いまちがい探しとなりました。
通常モードに戻った51号は、特集「ギャンブル三昧」に合わせてかどうかはわかりませんが、3回目となる「ニコリダービー」の結果発表。600頭以上が参加し、優勝はアッと驚く3枠でした。
52号は通常通りと言うべきか、特別企画はありませんでしたが、クロスワードが前号から2つ減って12題となり、「クロスビー」を吸収した40号と比べると4題減。それだけ、ほかのいろいろなパズルが載るようになった、ということでもあります。