1983年のニコリを振り返る
1983年に発売されたニコリ
9号 7月10日発行
1983年のニコリを振り返る
1983年1月、町田駅の近く(住所は神奈川県相模原市)に事務所を借り、ニコリは株式会社になりました。
2月には、小林茂(小)がニコリに入ってスタッフは4人に。
さらに、1月にはニコリの合体本「NG1」(創刊準備号とニコリ1、2号の合本)が、4月にはクロスワードばっか誌「クロスビー」を創刊しました。
そして、ニコリ出版物が地方小出版流通センター経由で入手できるようになり、関東以外の出張馬房が一気に増加しました。
会員制のミニ通信「月刊ニコリスト」もこの年にスタート。ニコリの進行状況をファンに伝えるのが当初の目的でしたが、その後はカックロやスケルトンコンテストなど、新しいパズルやコンテストを試す場としても重要な役割を担いました。
そんなこんなで、ニコリにとっては激動の一年と言える1983年でしたが、肝心の本誌は7月に一回出ただけでした。価格は少し上がって300円。
さて、本題に入ってこの年唯一出た9号のお話。特集はスケルトン・パズルで、この中でスケルトン・ナンバー、のちのナンスケが初掲載。それまで数字を使うパズルは虫くい算、ふくめん算がメーンでしたが、ここで初めて計算をしない数字パズルが登場したと言っていいでしょう。
さらに、招き猫氏による名物コーナー「しょーもないなぞなぞ」がスタート。第1回は各ページ下のハミダシで掲載されていました。
また、みすりる氏作の、某関西プロ野球チームを舞台にした推理パズル「9人の侍」もこの号が第1回。以降16号まで毎号掲載されました。