2006年のニコリを振り返る

2006年に発売されたニコリ

114号 3月10日発売
115号 6月10日発売
116号 9月10日発売
117号 12月10日発売

2006年のニコリを振り返る

この年の1月にニコリは蔵前に移転。また、小暮由紀子(ゆ)と澁澤一裕(渋)がスタッフに加わりました。(ゆ)は翌年から後記にも登場します。

この年はいろんな本を出していて「にどね」「決定版数独」「絵パズルマンダラ」に、隔月刊で「数独通信」を創刊。忙しい発行スケジュールでした。

12月には、インターネットのパズルサイト「nikoli.com」がスタートしました。

114号はなぜかしりとりネタが多く、カラーページの「ジェスチャーしりとり」では、ニコリやビーなどのぬいぐるみが、ジェスチャーで言葉を表すパズルを出題。

読み物ページでは「駅名しりとり選手権」も実施。(溝)と(安)が東京と大阪に分かれ、8時間以内にしりとりでどれだけの駅を回れるか、という企画にチャレンジ。証拠品の切符(各駅の入場券)は、読者へプレゼントされました。

この号から、ニコリダービーのように気楽に参加できる1回限りのコンテストを行うようになりました。初回は「珍し文字言葉コンテスト」。5文字の言葉を書いて応募し、ほかの参加者に使われる回数が少ない文字でできた言葉を書いた人が優勝、というルールでした。

また、この号からおもなパズルに英語名も掲載されるようになりました。

115号の特集は夏らしく(?)「おばけ」。推理パズルやニコゴリパズルにもおばけが登場。ちょっとひんやりとした感じの号でしたね。

1種類のパズルがたくさん載る「どっさり」には、ヤジリンが登場。この頃から人気が上がり、8月にはペンシルパズル本も発行されました。

116号のカラーページには、新旧定番パズルのアレンジ版が相次いで登場。「碁石ひろい」の変型「小皿ひろい」は、皿が2つある場所があり、そこは2回ひろわなければならない、というルール。良くできたパズルでしたが、載ったのはこの号だけでした。

もう1つは「漢字合わせ札カラーシャッフル」。漢字合わせ札8題に、それぞれ余分なピースがあり、それらを組み合わせるともう1文字できる、というものでした。

取材読み物は、スペインでの数独事情と、キャストパズルなどを手がける仕掛屋定吉さんのインタビューの2本立て。パズル度の濃い号でした。

「オモロパズルのできるまで」からは、「お家に帰ろう」といっしょに「セレクトワーズ」が後ろのページに昇格。セレクトワーズはこの号の表紙の暗号にもなり、すぐに定番パズルへと育っていきました。

117号では、ドイツのブックフェアをリポート。前号のスペインに続き、海外の話題が多かったのでした。

パズルページでは、言葉のパズルが大活躍。とじこみでは、ついに漢字ナンクロがジャイアントサイズで登場。

「ニコニコスクエア」では、ヒントが1ページ分もある「チビクロ・ザ・ジャイアント」を掲載。そのほかに、漢字の推理クロスも載りました。