2000年のニコリを振り返る

2000年に発売されたニコリ

90号 3月10日発売
91号 6月10日発売
92号 9月10日発売
93号 12月10日発売

2000年のニコリを振り返る

1999年末に、創刊からのメンバーだった(め)がニコリを卒業し、パズルショップ「トリト」をオープンさせました。なお、「ニコリ・トピックス」などのコーナーを通じて、ニコリ本誌との関わりはこのあとも続きます。

そして、これも実際には前年のことでしたが、後藤好文(後)が入社。

2000年は、会員になると一年分のニコリ出版物が送られる「ニコリクラブ」がスタート。株式会社ニコリとしては、いろいろな動きがありました。

ニコリ出版物のラインナップも増え、「パズルBOX」「20世紀クロスワード」「コトバケーション」と別冊を続々発行。そんな中、季刊となったニコリ本誌は予定通り年4回発行。この年、創刊20周年を迎えました。

ワンダースワンで遊べるスリザーリンクの広告が90号に。i-modeもありました(91号)。

90号

「オモロパズルのできるまで」は動きが激しくなり、ましゅ(当時の名前は「白真珠黒真珠」)が初登場。そして、ヤジリンがキンコンカンとともに後ろのページに出世。91号ではオモロパズルの後ろのページに6種類のパズルが並ぶことになります。

月刊時代の名物コンテスト「新聞切り貼りコンテスト」が最終回。代わりに、1回限りで「市名尻取りコンテスト」を開催。これは、自県かとなりの県にある市名を尻取りでつなげて何県行けるかというもので、24県つないだ人が1位でした。

ハミダシは「起のそのとたんだ2000」。各ページ40字のだらだら文が50ページ続く、というものでした。

91号では、ニコリクラブの最初の募集が行われました。

コンテストのページでは、「クロスワードでどこまでできるかコンテスト(通称「クドコン」)がスタート。1回目は13年ぶり開催の「ロハコン」でした。

92号は、創刊20周年記念号ということで、前号より16ページ増で、特別定価は税別870円。

さらに、50号以来久々となるカラーページが16ページもありました。内容は、ヒントが写真になっているクロスワードあり、メイロあり、広告あり、裏表紙から引っ越してきた双六あり、と盛りだくさん。お便所コーロギ氏の「Maze Composition」は、この号からカラーページでの連載となります。

そして単発コンテスト「発想飛びコンテストV」。通常の「発想飛びコンテスト」は、最初と最後にある文が話としてつながるようにあいだの文を考えるのですが、その最初と最後が文ではなく写真になっているというものでした。

とじこみには、浮き出しメイロがビッグサイズで登場。

登場日時とジャンケンの手を書いて応募し、架空のジャンケン王を決定する「20年間ジャンケン大会」も開催されました。だれでも気軽に参加できるので、このあと何回か行われることになります。

93号ではカラーは8ページになり、ページ数は現在のニコリ本誌と同じ本文136ページ。そして、定価も現在の税別840円となります。

この号の「オモロパズルのできるまで」では、白真珠黒真珠が後ろのページに昇格。この年は昇格するパズルが多い一方、バッグ、やじさんかずさん、カントリーロードなど、後ろのページまで行きながらさようならとなるパズルも多かったのでした。

この号では、当時iモードでやっていたニコリのパズルページの担当者がインタビューに登場。思えばこの年、プレイステーションやワンダースワンなどのゲーム機でも、ニコリのパズルを楽しむことができたのでした。紙以外にもパズルの世界は広がっていたのです。