1986年のニコリを振り返る

1986年に発売されたニコリ

14号 1月15日発行
15号 7月7日発行

1986年のニコリを振り返る

前年まではニコリ本誌、クロスビー、NGが三本柱となっていたニコリ出版物ですが、この年の秋、新たにペンシルパズル本シリーズがスタート。9月に、その記念すべき第1弾、「カックロ1」と「ナンスケ1」が発行。以降、ニコリ出版物の大きな柱となっていきます。

14号は、この号だけの特別企画「私のパズル」を開催。この号に掲載されたパズルの作者に、これまでに印象に残ったパズルなどを聞くアンケート企画でした。

パズルでは、カックロ・ザ・ジャイアント(当時は23×31マス)が初登場。ジャイアントパズルの元祖と言っていいでしょう。

この号から始まったパズルでは、カックロの変種ラインラインカックロ(後のサムライン)と、漢字みえかくれシークワーズ。ちなみに漢字みえかくれシークワーズは、いきなり12×18マスのビッグサイズでした。

読み物企画では、スタッフが独断で「パズルっぽい」と思った本を紹介する「ニコリが選ぶパズル本」がスタート。現在の「ニコリ・トピックス」のルーツでもあります。

15号では、人気急上昇のカックロを8ページで大特集。このあとペンシルパズル本が発行され、カックロは「ペンシルパズルの四番打者」と呼ばれるほどの存在となります。

さらに、テーマを決めて投稿パズルを募集する「お題パズル」がスタート。第1回は「半径3cmの円」「街」の2つがテーマでした。「お題パズル」は、この号と16号の2回だけ掲載されましたが、17号からは形を変え、「特集」としてニコリの巻頭を飾るようになります。

読み物企画では、「古典パズルでアソボ」がスタート。ニセコイン探し、帽子パズルなどの古典パズルをマンガでわかりやすく紹介し、のちの「ニコリ・トピックス」につながっていきます。